ポスト大学生

社会人になってしまったよ

モノポリーから見る戦略の選定と決定

こんばんは


NHKのスーパープレゼンテーションで
人がお金を持っている人ほど性格が悪くなるという調査の実験の一つとして使われていたモノポリー

平等な金額をプレイヤーに配り、プレイヤーはその資金でいくつかの土地を購入し、物件を建てることによって他のプレイヤーからレンタル料を取り、最終的には他のプレイヤー全てを破産させれば勝ちという単純明解なルール。

土地を買うには初めにそのマスに止まらなければいけないため、サイコロの目次第という運もくわわります。

そしてより高額なレンタル料を取るために、土地を揃えなければならず、ほかのプレイヤーと土地の交換・売買交渉が行えるのが最もおもしろい点です。

この交渉をうまく成功させ、より良い条件の土地を入手するのが勝利への鍵ですが、そう簡単にうまくいかないのがおもしろいのです。

だって、他のプレイヤーも勝ちたいのですから

良い土地を簡単には譲ってくれませんもの。


(大した経験はないですが)
いままでモノポリーをやってきた中で、いくつか使えそうなものがあるので、自分のためにメモします。


1  利害関係を一致させること

2  ベストな選択肢を取れずともベターな選択肢を取り続けること。


あまりにも簡単だけど、詳説してきます。


1  利害関係を一致させること。

モノポリーボードゲームであり、確率論でどこの土地が一番収益性が高く、勝つために有利であるかは少し調べればわかってしまうことです。ゆえに誰もが欲しがるし、1人に独占させ物件を建てさせないために有利な土地の一部分を持ってる人は交渉に応じない。ということが出てきます。

ここで大事なのは、交渉相手に1位になるという目標を棚に上げさせ、他のプレイヤーをリードさせないという目標にすりかえ、利害関係を一致させること。ようはWIN-WINの関係を作り出すことにあります。実際の話、どんな立場の人だって自分が割を食いたくないのは当たり前の話です。企業-消費者、発注者-受注者の関係にしたってお互いがその取引によってWIN-WINになるという大前提とも言えることがあります。ひっくり返せば、取引が成り立つということはそこに価値のWIN-WINの関係が成り立っているということ。ということは、この社会はWIN-WINの関係で成り立っているということです。


2  ベストな選択肢を取れずとも、ベターな選択肢を取り続けること。

他者を破産させ、自分が生き残るというゲームのゴール(目的)がある以上、各プレイヤーがそこを目指し、最短距離をとれる=最も有利な行動を取ろうとするのは至極当然なことです。ということは各プレイヤーが同じ土地を欲しがることは往々にしてあるのです。そして欲しがる人の多さは、需要の多さであり、需要の多さは価値の上昇につながります。(特にゲーム上の土地は限られていますから供給は一定なわけです)

価値の上昇=取得コストの上昇につながりますから、たとえ高いコストを払い、有利な土地を揃えたとしても、そこに物件を立てるだけの資金は残っておらず、高コストをかけた価値が見出せない可能性が多分にあるということです。

要は、最短距離を目指さず、多少遠回りをしてでも、きっちりとした道筋(ビジョン)を描いていれば、勝てる可能性はあるということ。

そして、人生においてゴール(目標)がなければ、その人にとって何をするのがベスト&ベターな選択なのかもわからないということです。

就職活動に敗れた自分は、就職活動時代にこのゴールがあいまいだったのではないか、と考えます。ゴールが定まってない以上、なぜその手段をとるのか=なぜその会社を選ぶのか、なんて説明しようもありませんから。

今さら遅いのですが、、、笑



syg